研究と研究以外の事.
システムズ薬理学教室・ERATO上田生体時間プロジェクトでは子ども睡眠健診プロジェクトを主催しています。このプロジェクトに関する報道情報をまとめています。プロジェクトに興味のある学校・自治体・団体の皆様は
プロジェクトHPをご参照ください。
子ども睡眠健診プロジェクト
プレスリリース 2022/9/12
日経新聞 2022/9/12
教育新聞 2022/9/13
NHK 2022/10/22
MX TV 2022/11/9
中国新聞 2023/2/1
朝日新聞 2023/2/4
毎日新聞 2023/2/21
上毛新聞 2023/2/22
読売新聞 2023/3/16
Medical Tribune 2023/11/24
熊本日日新聞 2023/11/24
中日新聞 2023/12/23
読売新聞 2023/12/25
中京テレビ 2023/12/26
読売新聞 2024/1/15
プレスリリース 2024/3/18
NHK 2024/3/18
毎日新聞 2024/3/18
上田教授による次世代の遺伝学についてのエッセイが、Cell誌に掲載されました。What tool or method do you wish existed?というお題に対して、"Next-generation genetics beyond Drosophila"という答えです。
論文リンク
博士課程大学院生の金谷啓之さんが、2024年度の日本動物学会成茂動物科学振興賞を受賞ました。前所属先の九州大学で取り組んだヒドラを用いた睡眠の進化的起源の探索が評価されたものです。
日本動物学会
受賞関連論文1; Kanaya et al., Sci. Adv., 2020
受賞関連論文2; Kanaya et al., Zoological Lett., 2019
皮質における抑制性神経を構成するPV陽性ニューロンのCaMKII活性が、断眠後のリバウンド睡眠の惹起に重要であることを示した論文を発表しました。
論文リンク
プレスリリース
当研究室の岸哲史特任講師が第29回 日本睡眠学会研究奨励賞を受章しました。
Phenotypic Interindividual Differences in the Dynamic Structure of Sleep in Healthy Young Adults” (Kishi & Van Dongen, Nat Sci Sleep, 2023)の論文に対して授与されたもので、日本睡眠学会第48回定期学術集会で受賞講演を行いました。
日本睡眠学会第48回定期学術集会
上田教授初の単著「脳は眠りで大進化する」が文藝春秋から出版されました。
"「生命を作って理解する」システム生物学の時代を牽引する著者が、睡眠研究の全貌と解の道筋を明らかにする。睡眠と覚醒の新事実!"
(文藝春秋ウェブサイトの紹介文より)
文藝春秋ウェブサイト
組織透明化による全脳/全身全細胞解析技術CUBICを中心として、全身の全ての細胞を解析対象とするオミクスフィールド「セロミクス」の考え方を提唱したレビュー論文をNature Methods誌に発表しました。
論文リンク
上田教授が、第17回江橋節郎賞(日本薬理学会)を受賞しました。江橋節郎賞は故江橋節郎先生の生命科学への貢献を末永く顕彰するため、日本薬理学会によって設立され、独創的、飛躍的な業績をあげ、今後薬理学の発展にますます貢献することが期待される日本薬理学会会員に授与されるものです。144回日本薬理学会近畿部会にて「睡眠恒常性におけるカルシウムの役割」と題した受賞講演を行いました。
江橋節郎賞
受賞講演
2024年3月11日から13日まで、英国オックスフォード大学にて、ERATO-UK-Japan joint symposium on circadian rhythms and sleepを主催しました。ERATO上田プロジェクトと、オックスフォード大学(Russell Foster教授, Vladyslav Vyazovskiy教授, Aarti Jagannath准教授)との共同オーガナイズです。ERATOプロジェクトと英国の交流、ひいては日英の睡眠・概日時計科学の交流の一助になったことを期待しています。
Symposium HP
林肇駐英国日本国大使のご臨席を賜りました
上田教授がGordon Research Conference "Sleep Regulation and Function"の2026年のvice co-chairおよび2028年のCo-chairに選出されました。
GRC HP
概日時計遺伝子のPeriod2のuORFが、タンパク質発現にmRNA転写からの時間遅れを生み出すのに重要であることを見出し、この制御が睡眠時間制御にも寄与していることを示しました。
論文リンク
プレスリリース
CaMKIIβのリン酸化可能性サイトの睡眠における役割を網羅的に調べ、CaMKIIβが(自己)リン酸化状態に応じて、覚醒から睡眠の移行を促進する(睡眠の誘導)モードと、睡眠から覚醒の移行を抑制する(睡眠の維持)モードを使い分けていることが示唆されました。
論文リンク
プレスリリース
Max Planck Florida Institute for Neuroscience の Scientific Director である安田涼平先生にご来研頂きました。安田先生、ありがとうございました。
当研究室の上田泰己教授が、SRBRの理事候補 (a candidate board member) に選出されました。SRBR (Society for Research on Biological Rhythms) は米国の時間生物学関係の学会で、当分野で最も影響力をもつ学会の一つです。
SRBR board of directors
腕動きの加速度の微分値から睡眠覚醒を判定する私たちの解析手法ACCELを用いて、英国UKbiobankに登録されている、およそ10万人の腕の動き情報から、睡眠覚醒リズムを推定しました。その結果、ひとの睡眠パターンをその特徴に応じて16種類に分類することに成功し、PNAS誌に発表しました。この成果は、Nature誌にも取り上げられました。
論文リンク
プレスリリース
Nature誌の紹介記事
当研究室の史助教が、主任研究員として筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構にご栄転されました。
私たちの研究室が取り組んできた次世代の遺伝学を、体内時計の文脈から紹介する総説を、国際的な時間生物学研究の専門誌であるJournal of Biological Rhythms誌に発表しました。
論文リンク
睡眠時の脳波に特徴的に現れる紡錘波(スピンドル)の形成機構について、神経細胞の発火パターンの数理モデルから考察した論文を発表しました。
論文リンク
プレスリリース
腕時計型のウェアラブルデバイスによって腕の動きを測定し、躍度(加速度の微分値)から、高い感度(90%以上)と特異度(80%以上)で装着者が眠っている時間を判定する新しいアルゴリズム(ACCEL)を発表しました。ソニーモバイル株式会社との共同研究の成果です。この手法は、ERATO上田生体時間プロジェクトで推進している、「ヒト睡眠測定」や「睡眠健診運動」の加速と実現にも活用していきます。
論文リンク
プレスリリース
当研究室で研究を行っている医学部学部生の山田哲矢君が、有馬聡記念フェローシップを受賞されました。MD研究者育成プログラム修了論文が高く評価されたものです。
高効率に遺伝子改変動物を作成する次世代の遺伝学と、透明化の手法を紹介する総説を、生物物理学の専門誌であるBiophysical Review誌に発表しました。
論文リンク
ERATO上田生体時間プロジェクトでは、加速度センサーを利用した定量的な睡眠測定から、日本人の「健康な睡眠」を定義することを目指しています。睡眠測定に御協力くださる企業様はご連絡頂ければ幸いです。
[参考資料]
脳全体の遺伝子の働きやネットワーク構造などの膨大な3次元データをクラウド上で保管・解析し、データ駆動型の神経科学を推進する基盤技術「CUBIC-Cloud」を開発しました。
論文リンク
プレスリリース
CUBIC-Cloud
当研究室の洲崎准教授が、教授として順天堂大学医学部にご栄転されました。
ミカエリス・メンテン式によって記述される可逆的リン酸化反応のみからなるモデルで、カオス的な挙動が生じうることを示した論文を発表しました。リミットサイクル振動、チューリングパターンに続く、三部作です。
論文リンク
「睡眠のリン酸化仮説(Phosphorylation hypthesis of sleep)」と題して、哺乳類の睡眠制御、とりわけ睡眠時間長の制御について、睡眠促進性のリン酸化酵素や、シナプスタンパク質のリン酸化状態の変動に着目したレビュー論文を発表しました。
論文リンク
戦略的創造研究推進事業 総括実施型研究(ERATO)として、上田教授を研究総括とする、「生体時間」領域が発足しました。5.5年間をかけて、ヒトの理解に資するシステム生物学を睡眠覚醒をモデル系として遂行します。
プレスリリース
当研究室の大出晃士講師が第18回(2020年度)日本時間生物学会奨励賞を受賞しました。研究課題名「多重リン酸化を基盤とした時間情報制御」について、第27回 日本時間生物学会学術大会で受賞講演を行いました。
日本時間生物学会学術奨励賞
Nature Review Neuroscience誌の刊行20周年を記念して神経科学の各分野の専門家がこの20年間を俯瞰し今後の展望を述べた論文が掲載されました。上田教授はこの20年の中で実現してきた全身全細胞解析や交配を必要としない次世代遺伝学などを基礎とする哺乳類の個体レベルのシステム生物学の進展を俯瞰するとともに今後のヒトシステム生物学への展望を述べました。
論文リンク
新しい総説"Whole-Brain Profiling of Cells and Circuits in Mammals by Tissue Clearing and Light-Sheet Microscopy” が Neuron 誌に掲載。最新の全細胞解析技術、透明化技術と光シート顕微鏡技術との邂逅の歴史、透明化技術の最新の化学的原理を紹介しています。
論文リンク
組織透明化技術と組み合わせ、臓器全体や全身を染色し観察する新技術「CUBIC-HistoVIsion」を公開しました。生体組織の物理化学的物性を解明し、染色プロトコルをボトムアップに構築することに成功しました。
論文リンク
様々な組織透明化の現状と、特に神経科学における展望について、総括的に論じたレビューを発表しました。
論文リンク
さらに性能の上昇した全脳・全組織透明化CUBICプロトコルと、新しいライトシート型蛍光顕微鏡撮像法(MOVIE)を開発しました。アップデートされたマウス全脳全細胞アトラスも公開されています。
論文リンク
必ずしも転写翻訳回路によらない可能性がある真核生物の概日時計、ひいては生体時間の設計原理をリン酸化制御の観点から論考した総説"A period without PER"を発表しました。
論文リンク
交配を経ずに遺伝子ノックアウト・ノックインを行う次世代マウス遺伝学を基盤として、ヒト遺伝学への新たなアプローチ方法を論考した総説を発表しました。
論文リンク
当研究室博士課程大学院生の村上君が日本学術振興会育志賞を受賞しました。
H30年度受賞者
当研究室で研究を行っている医学部学部生の山田くんが、MD研究者育成プログラム2018年度リトリートにて最優秀ポスター演題賞を受賞しました。
私たちの組織透明化試薬CUBICがNatureのNews欄で紹介されました。ドイツの解剖学者Spalteholzは1911年に組織透明化の物理学の確立に貢献しましたが、私たちは最近、
Susaki et al, Cell 2014
Tainaka et al, Cell 2014
Kubota et al, Cell Rep. 2017
Nojima et al, Sci. Rep. 2017
Murakami et al, Nat. Neurosci. 2018
Tainaka et al, Cell Rep. 2018
の一連の仕事によって組織透明化の化学の確立に貢献しました。
Nature誌の紹介記事
睡眠中の神経細胞の発火パターンをシンプルに説明する数理モデルを作成し、その数学的解析によりリークカリウムチャネルが睡眠制御に関与していることを予測しました。さらに実際に、トリプルCRISPR法、SSS法といった個体レベルの技術を駆使することで、リークカリウムチャネルのノックアウトマウスの睡眠時間が減少していることを示しました。
論文リンク
プレスリリース
網羅的遺伝子解析、新しいマウス遺伝学ツール「tTR」の開発、トリプルCRISPR法などの個体レベルの遺伝学的手法を駆使することで、レム睡眠に必須な2つの遺伝子を発見し、レム睡眠がほぼなくなっても生存するマウスの作製に初めて成功しました。
この研究結果について筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)の林准教授らによるPREVIEWも同号に掲載されました。
包括的ケミカルプロファイリングに基づき透明化の化学的原理を体系化しました。これにより従来の偶発的発見に依存した透明化試薬の開発戦略から、化学的原理に基づく合理的な開発戦略へのパラダイムシフトが期待できます。
当研究室博士課程大学院生の村上達哉君が時実利彦記念神経科学優秀博士研究賞を受賞しました。テーマは「全脳全細胞解析に向けた三次元一細胞解像度脳アトラスの創出」です。
当研究室博士課程大学院生の村上達哉君が東京大学総長賞を受賞しました。全脳全細胞解析に向けた取り組みが高く評価されたものです。
当研究室の上田教授が、第50回市村学術賞 功績賞に選ばれました。開発テーマは「全身透明化による全細胞解析の実現」です。
CUBIC-Xと名付けた新しい組織透明化手法を用いて、マウス全脳の全細胞を検出しました。これをもとに、マウス全脳全細胞のマップ(CUBIC-Altas)を完成させました。
当研究室の上田教授が、UTOKYO VOICES にて紹介されました。タイトルは“「自分とは何か?」という難問に生命科学から迫る”です。
当研究室の上田教授が、第4回イノベーター・オブ・ザ・イヤーの受賞者に選出されました。
カルシウムシグナル依存的な過分極経路と睡眠制御および精神疾患の関係に着目した総説を発表しました。
多種類のノックインマウスを2~3ヶ月で並行に作製する「次世代型マウス作製技術」の詳細なプロトコルを発表しました。熟達した研究者でなくとも容易に作製できるように操作上の注意点なども記載されています。
当研究室で研究を行っている医学部学部生の吉田健祐君が、医学部長賞を受賞されました。MD研究者育成プログラム修了論文が高く評価されたものです。
当研究室の史蕭逸助教が World Sleep 2017にてYoung Investigator Outstanding Poster Awardを受賞しました。
多重リン酸化に着目して、幅広い生物種に共通した概日時間の時間制御機構について考察した総説を発表しました。
概日時計の周期長制御を担うCKIδ/εの温度に依存しないリン酸化活性制御機構を明らかにしました。
組織透明化・3次元観察技術CUBICをヒト病理学に応用した論文を発表しました。パラフィンブロックなど従来法との適合性や検査感度向上の可能性を検討し、CUBICを用いた3次元病理学の将来性を示しました。
当研究室で研究を行っている医学部学部生の吉田健祐君が孫正義育英財団の準会員に採択されました。
おめでとうございます!
当研究室で博士学位を取得された久保田晋平さん(現 医学部宮園研 学振PD)が第31回 独創性を拓く先端技術大賞 フジテレビジョン賞を受賞されました。
おめでとうございます!
マウス個体の全身・全臓器に存在するがん微小転移を1細胞レベルの解像度で解析するための基盤技術開発を報告しました。
東京大学分子病理学分野(宮園研)との共同研究です。
マウス遺伝学を高速・並列化する「次世代マウス遺伝学」について、コンセプトと最新の技術開発状況をまとめた総説を発表しました。
カルシウムシグナル依存的な睡眠制御について、関連する因子群の機能する時定数に着目して、イオンチャネルとリン酸化酵素の関係について考察した総説を発表しました。
可逆的なリン酸化をモデル化し、自律的空間パターン形成が生じうることを報告しました。
カルシウム依存的な神経細胞膜電位の過分極と哺乳類睡眠時間制御についての関わりを論じた総説を発表しました。
当研究室の洲崎悦生講師が平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰・若手科学者賞を受賞しました。
卒業・修了と今後の活躍を祈って、追いコンを開催しました。
当研究室博士課程大学院生の久保田君が育志賞を受賞しました。
高速・並列遺伝子ノックインマウス作製技術と、それを用いたCRY1リン酸化を介した概日時計周期長制御を報告しました。
当研究室の田井中講師が、特任教授として新潟大学脳研究所にご栄転されました。